猫背と共に多い腰の症状が反り腰。
腰が窮屈になって腰が痛くなりやすいという人も多い様です。
原因をつかみ、ストレッチや筋トレで改善していきましょう。
反り腰の原因は?
反り腰の原因としてよく挙げられる項目に「立ち方」があります。
人体の重さは前に偏っているからそれを支えようと背骨を過剰に反ることで反り腰になるんだと。
もちろんそれもあるかと思いますが、もう一歩突っ込んで、どうしてその立ち方になってしまったのか、そこまで分析をしていきましょう。
分析をする時に用いるのはこのブログで何度も登場している陰陽五行という東洋の智慧です。
病気や痛みがどうして身体に表れたのかを分析するのにはもってこいのものなんですよね。
参考→人は自然の一部!陰陽五行は色んな関係が良好になる哲学だよ。
参考→"神頼み"で願いが叶わない理由を東洋哲学で紐解いてみる。
筋バランスはどうなっているの?
反り腰の時の筋バランスというのはどういうようになっているのでしょうか?
腰を反っているわけですから、まずは「腰の筋肉は緊張」していますね。
それに伴って骨盤も過剰に前傾しますので、「ももの前の筋肉も緊張」しています。
一般的にはこの過剰に緊張してしまっている筋肉をストレッチで緩め、逆の筋肉を筋トレで引き締め、ということを行っていきます。
もちろんこれも「正解」です。
今日は別の観点からもアプローチをしていきましょう、そんなお話です。
原因を陰陽五行で紐解くと色々と見えてくる
反り腰になってしまう原因を、東洋の智慧である陰陽五行で紐解いてみましょう。
反り腰というのは、腰や背中など、身体の裏側がきゅ〜っと緊張していますよね。
これが反り腰の状態。腰や背中が緊張しているように見えますよね。
陰陽五行が「医学」として用いられると、「鍼治療」になるわけです。東洋医学ですね。
鍼治療ではツボを使用するわけですが、身体の裏側に流れているツボは腎・膀胱のツボです。
陰陽五行では五臓をそれぞれ「木火土金水」の要素に分け、崩れのある部分に何か症状が出るというように考えます。
先述の「腎」はこの中の「水」という部分にあたります。
ではこの「水」の部分がどうして崩れてしまったのか?それを生活を振り返りながら分析をしていくわけです。
「水」が崩れる原因は?
少し前の記事でも紹介した「水」の崩れる原因。
共通事項としては「内側に内側に」がキーワードです。一点集中というのかな。
・気温が寒すぎて身体が縮こまることが多かった(身体的に内側に内側になりますよね)
・何か思いつめることが続いていた(精神的に一点集中になっている)
・不安が頭の中をぐるぐるしていた(上に同じ)
・同じ姿勢で同じ作業を長時間していた(腎=久立という背骨を長い時間立たせる働きがあります)
・長時間パソコンを見ていた(一点集中で見つめていますね)
これらが「水」の崩れとなります。そしてこれらは一部でしかありません。
あなた自身の生活の中で何が「心と身体を内側に内側に向かわせるのか?」それを考えていくのがこの東洋哲学という学問なんですよね。
反り腰を改善しよう!矯正ストレッチや筋トレをご紹介。
原因が分かったところでここからは矯正のためのストレッチや筋トレを紹介していきたいと思います。
もちろん根本的には先述の「生活の中で、体と心を内側へ内側へ向かわせる出来事を解決する」事が必要になってきますが、身体からのアプローチが効かないわけではありません。
しっかりと取り組んでほしいと思います。
改善したかどうかというのはツボチェックで確かめることが出来ます。
照海というツボ。ここら辺で痛いところを確認し、ストレッチやエクササイズの後に痛みが和らいでいれば成功です。
反り腰の治し方〜簡単ストレッチ編〜
ストレッチで反り腰を改善していくには、長座体前屈を行っていきます。
足の裏から身体の裏側全体を伸ばすようにストレッチをしていくのがポイントなので
上の様に膝を曲げてしまったり
つま先が寝てしまったりするのを防いでいきましょう。
「どれくらいの時間やれば良いの?」という質問を聞くのですが、全体が伸びたと観じるまで行ってくださいといつも答えています。
これは個人差のあることなので、ぜひこの機会に自分の身体と向き合う時間にしてみてください。
反り腰の治し方〜筋トレ編〜
続いては筋トレをしていきたいと思います。
引き続き目的としては「水」のエネルギーの回復です。
その名も「胎児エクササイズ」。
内側へ内側へ向かうのが「水」のエネルギーならば、もうエクササイズでは自分から向かってやろう!というものです。
やり方は簡単。写真の様にとにかく丸まります。
そして膝も内側に締めます。脇も締めます。手と足の指も握り込みます。
これを10秒間キープしてみてください。
そのあとはゆっくりと身体を開放して開いてあげましょう。
最後は、エクササイズやストレッチ後、先ほどのツボチェックをお忘れなく。痛みが和らいでいたら成功ですよ。
反り腰矯正ベルトやクッション、コルセット等のグッズを使用するのは?
もちろん良いですよ。
しかしですね、最後には自力でなんとかして欲しいと思っています。
先ほどの陰陽五行。
陰と陽、二つがあって初めて太極図というものが完成します。
これですね。
で、矯正ベルトやクッション、コルセット等のグッズは「陰=他力」という部分ですね。
自分でストレッチや筋トレ、そして生活そのものを見直して改善するというのは「陽=自力」という部分です。
他力と自力、どちらかではなくどちらも必要なんですよね。
人は誰かの助けをもらいながら生きています。
その助けというのが「他力」
自分の力で何かを成し遂げていくのが「自力」
どちらかではなくどちらもあってより豊かな人生になりますよね。
元々陰陽五行というのは、人を自然の一部と考えて、自然と仲良く暮らすために考えられたものです。
ということは、人と人との関係にも言えることですね。
この話になると長くなるので今回は割愛。
とにもかくにも結論として
使っても良いけどストレッチや筋トレも忘れずに、最後には自立しようね
ということですね。
反り腰を矯正する座り方は?
座り方は「姿勢を正す」という点で反り腰だろうとそうじゃなかろうと共通です。
詳細は別記事に譲りますので関心のある方はどうぞ。
反り腰矯正に整体に行くのは?
これも矯正グッズ同様「あり」です。
しかし、そればかりでは「他力」の割合が強いまま。結局は何も変わりません。
もし整体の先生から何かストレッチやトレーニングを指示された場合にはそれを、分からなければこのブログで紹介しているものを行ってみてください。
それでも分からないという方は相談していただいても結構です。
反り腰の人の寝方は?
寝方は特にありません。一部では「横にうつむいてうずくまるようにして寝ると良い」とありますが、寝たら崩れますよ(笑)
ただ、腰を安定した状態にして寝ることは可能です。
それは、ひもを1本、緩めにおへその少し下に巻きつけること。
これだけでかなり腰が安定した状態で寝れます。
騙されたと思ってやってみると何か変化があるかも。
詳細が知りたい方はこちらで詳しく勉強できますよ。
反り腰を治すのに必要なのは継続です。
ここまで反り腰の原因や改善のストレッチや筋トレを紹介してきました。
身体の改善でもダイエットでも「継続」がものを言います。
「簡単に」「即効で」というのは基本私は信じていません。
もちろん効果が出るに越したことはありませんが
その過程でたくさん自分と向き合うことで
より理想の身体に
より痛みや歪みの無い身体に
成ることが出来ます。
成るまでやる。
そのくらいの気持ちで
腰を据えて自分の身体と向き合ってみてください。
継続は力なり。
反り腰の矯正を東京で行いたいというあなた。
・反り腰をどうしても矯正したい
・腰痛をどうにかしたい
・(この記事のストレッチやエクササイズでも十分改善は可能ですが)より詳しく聞きたい
そんな方は、渋谷にプライベートジムがあるので実際に動きながら教えること、痛みの改善をしていくことも可能です。
より多くの人が快適な生活を送れること。
それが身体からなのか、心からなのかは分かりません。
どちらにしろ、そのお手伝いが出来たら私は幸せです。
ラインからでも、問い合わせフォームからでも気軽に相談してください。
東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。