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足の付け根が痛い原因は千差万別〜実際のセッション例のお話〜

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先日、ある方がセッションにいらっしゃいました。

その方のお悩みというのが、1ヶ月ほど前から股関節が上がらなくなるほど痛み出したというもの。

動作チェックをしてみると、確かに地面から半分くらいしか上がらない状態です。

整骨院等に通っているそうですがなかなか良くならないということでした。

詳細は後ほど書きますが、セッション終了後。

「2週間後が、楽しみですね。」とお話ししました。

この方の場合、治るにはあと2週間かかる、それが私が観じたことです。

それはなぜか?人体の不思議に迫ります。

足の付け根が痛い原因は?これって病気?

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股関節の動きを回復していくためには、「どうして股関節がいきなり痛み出したか」を分析していく必要がありますね。聞いてみると、「特に覚えは無いけど急に痛くなりだした」とのこと。激しい運動等はしていないそうです。

筋膜リリースをしたら痛みが取れた!

最初は西洋的な処方として、どこの筋肉が今緊張がすごいのかを見ていくことにしました。触診等で確認すると、「縫工筋」と「内転筋」という2つの筋が過剰な緊張状態にありました。そこで、2つの筋肉の始まりの部分に対して、軽く押圧した状態を続け、硬さが和らぐのを待ちました。

1つの部位につき、2分ほどかけるとすっかり和らいだので、これで動かしてみてくださいというと、先ほどまでの動きが嘘みたいに動き出したのです。本人も「魔法みたい!」とおっしゃるくらいの驚きっぷりです。しかし、このままで終わらないだろうなと内心、思っていたんです。

あるツボの固さが目立っていた

今度は視点を東洋から観たものに移します。それで観てみると、「尺沢」というツボがかなりコリコリでした。

尺沢

この辺りにあるツボです。

ここ、陰陽五行でいうと「金」というエネルギーに属する部分です。陰陽五行とは、諸説ありますが、「論語」で有名な孔子がまとめたとされる学問です。「金」は「ねばらならない」という緊張・義務感・責任感が強ければ強いほど荒波立つ部分です。ここがコリコリだったので、事前に私はこういうことを尋ねていました。「股関節が痛くなった時に、あれやらなきゃ、これやらなきゃという強い"ねばならない"という気持ちはありませんでしたか?」本人は「Yes」と答えました。会社で自分の領域じゃないプロジェクトをまとめる立場をやらなければいけなくなり、それがかなりのプレッシャーだと。

痛みが再発・・・。

筋膜リリースをしたあとにね、その方に、ちょっとしたいたずら心で言ったんです。「ちょっと、さっき言ってたプロジェクトの事、思い出して、その感情を思いっきり味わってみてください。」と。

見事痛み復活。笑

股関節が再度動かなくなりました。人間てシンプルなんだなあと観じた瞬間です。こうなると、物理的にどうこうしたところで解決しません。

そのプロジェクトに関する感情を変えることが何よりの解決になるんです。

股関節の痛みからまさかこんな形の話に発展するなんて。でもですよ。「行きたくないくらいのテストや授業のこと考えたら体調不良になった」っていう人、小学校の頃周りにいませんでした?それくらい、健康には「感情の安定」も必要だということです。

股関節痛の原因を、孔子の智慧を借りて紐解いて観る。

そこで、この仕事での出来事を、孔子のおじちゃんがまとめた陰陽五行で紐解いてみることにしました。

陰陽五行

東洋の学問は「象徴の学問」です。「それっぽい」と観じることが大切な学問。

この方の場合、顔も身体もきゅっと引き締まっています。それと同様に、物事もきゅっときちっとする方です。この引き締まり系のエネルギーは陰陽五行でいう「金」です。昔のおじちゃん達が、引き締まる系のエネルギーの象徴を表す字として「金」という漢字を当てはめたんですね。「金=金属」ではありません。

で、この方が今使いすぎているのもこの「金」のエネルギーです。ねばならないと自分自身をきゅっと苦しめていますね。ここは身体の部位だとお肌に関わる部位。最近肌荒れも気になっているAさんの症状とマッチします。この荒波立っている金ちゃんをどうするか。この金ちゃん自体をどうにかするのは難しそう。

そういえば、このプレッシャーの原因となっている、プロジェクトを持ってきた人はどんな人でしょう?心身の特徴を聞いてみると「火」が旺盛な様子です。「火」と「金」はそもそもが抑えこまれる関係にあります。相剋と言います。

陰陽五行

「苦手な人です。」とAさんも笑いながらおっしゃっていました。

「火」は「離」という性質があります。燃え移ろぐという意味です。次に次に燃えるものを探して移るように「飽きっぽい」のが特徴だったりします。そのAさんが苦手な人も、プロジェクト発案したと思ったら、そのプロジェクトには参加せずに消えていたそう。それもまたAさんを苦しめていました。

それで、まとめる役でもあるAさんは、それを全部一人で「やらねば」と背負いこむ形に。それが身体へのダメージとして出たのが今回の痛みの様です。痛みは「サイン」ですからね。どうしてなったのかをこうして奥底まで紐解いていくわけです。実際、筋膜リリースでよくなったのにプロジェクトの事を思い出しただけで痛みが再発しましたから。「生理・物理」の観点だけで見たらありえないことですよね。しかし、そういう事が現実に起こるわけです、人間の身体は。

股関節痛に効く「ツボ」は、千差万別。

全てを自分一人で解決しようとしてその無理がこうして身体に出てしまったAさん。

どうやってこの問題を解決していきましょう?

この陰陽五行は、右回りの循環が基本です。

陰陽五行

木=春、火=夏、金=秋、水=冬と季節が巡るように、すべての物事は循環することで上手く行きます。

この右回りの循環を起こすために、今足りていないところを充実させていこうと考えました。「火」のエネルギー旺盛な人にプロジェクトを持って来られて、「金」ちゃんがヘロヘロになっているAさん。間の「土」ちゃんを働かせてみるのはどうだろう。土は、中心であり、全体を司る存在です。プロジェクトの全体を見て、任せられるところは任せるのもあり。これは「自力で土のエネルギーを使うこと」ですよね。または、プロジェクトを言い放っていった「火」の人と、このプロジェクトの事、両方を知っている「土」の氣が旺盛な人に意見を求めることもあり。これは「他力で土のエネルギーを使うこと」です。

「自力」でも「他力」でも良いのです。「どちらも」が理想です。正解は無いのですから。お客様本人が納得するのが答えです。ちなみに「土」の氣が旺盛な人は、「土を均す」という言葉があるように、ザ・日本人という平たい顔をしています。とても温和です。発言も振る舞いも「角が立たない様」にするのがこの性質を持つ人の特徴です。そんな方が周りに居ますか?と言うと「居る、あの人しか思い浮かばない!」とAさん。その人の意見を聞いて、Aさんがプロジェクトの終わりに向けて色々とまとめあげていく。うん、良い流れが出来そうです。

「それならすぐに出来そう。早速メールしてみます。」と。

流れが変わりましたよね、Aさんの中で。

この段階で、「もう一度足を動かしてみてください」と言ってみました。

「痛くないです。奥底に少し違和感がある程度です。」

とAさん。痛みに効くツボは、ここだったようですね。

「なるほど奥底にまだ違和感が。そういえば、プロジェクトが終わるのはいつですか?」

「2週間後です。」

「完治は2週間後に、なりそうだなあ笑」

最後はこんな談笑でセッションを終えました。

流れを作るという覚悟が身体の流れも変えた。

この紐解きを見ていただくとわかる様に、痛みの奥底にある問題って人それぞれですよね。

私はそれを一旦五行に置き換えます。

そして最後に現実でどう行動しよう?と現実ベースにお話を戻します。

現実世界でどう行動することが自分の流れを作ることになるのかをお客様と一緒に考えるんです。

そしてそれでお客様が「腑に落ちる」ということが何よりも大切。腑に落ちると覚悟が決まるんです。

その覚悟の上で行動していくこと。これが自分を変えるということです。

人体は、宇宙だ。

鎌倉

股関節の痛みのセッション例について紹介をしてきました。もちろん、西洋医学の見地だけで解決出来る方もいます。ストレッチや筋膜リリース、投薬や手術等です。

しかし、それだけでは限界を感じたことが今までのセッションであったんです。それが、私が陰陽五行という孔子のおじちゃんの智慧を学ぶようになったきっかけです。この智慧は、その昔は政治の役職の配置や農業、三国志では諸葛孔明が利用していたことでも有名です。どちらが正しくて、どちらが間違っているのではないんです。

良い悪いもなくて、そこにあるのは観方の「違い」だけ。どちらも使えることで、視野が広がるよね。そういうことです。人は自然の一部と考えたこの智慧を、いろんな所で生かしていこうと、私は考えています。

人がこうして、色んな事から色んなことをキャッチして身体にサインとして出すこと、本当に不思議でたまりません。

そこがまた、面白いんですけどね。

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