「今回こそは痩せてやる!」「○○キロまで落とすぞ!」そんな目標を持ったが、しばらくすると「また失敗・・・。」
なんて経験をしたことある方も多いのではないでしょうか?
ダイエットを失敗し続けてしまう方の共通点は?実は重要なのは、「方法論」より「在り方」です。
今回はダイエットに関して、「考え方」についての内容が多くなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもダイエットとは?
ダイエットの失敗する共通点を知る前に、まず「ダイエットとは」という点を確認していきましょう。
以下の記事に「ダイエットとは」について詳しく書いています。
ダイエットとは「規定食や正しい生活様式」という言葉が語源となっているんです。
一般的には○○を抜くとか、我慢するといったイメージが強い言葉のように感じますが、正しい生活を送るというのがダイエットの本来的な意味になります。
要は、「適切な生活を送れば体型や体重も適切になるよね」ということです。それを無視して食事制限だ無理な運動だとやっても決して健康的なダイエットとは言えません。
失敗する人の共通点
ダイエットに失敗する以前に、物事を失敗しやすい人にはいくつかの共通点があります。その中で、特に重要である点を4点確認していきましょう。
1、習慣が出来ていない
習慣が出来ていないということは、自信の喪失に繋がります。自分に自信がなければ、自分を信じることが出来ない為、何をやってもうまくいかないことが多いんですよね。結果的に失敗をすることが多くなってしまう。
大切なのは自分に自信をつけるために行動を習慣化させることです。
行動を習慣化させるコツは「本当に小さなことから始める」こと。最小単位であれば変えられるはずですし、やがてそれが大きなことにつながっていきます。
例えば、何かを抜くのが無理なのであれば逆に「必ず鶏肉を入れる」ということをしてみたり。先ほどもいったように「何かを抜く」ことだけがダイエットではないので、そういった視点を持ってみることも大切です。
2、やり方がわからない
「どのようにすればよいか?」「何をすればよいか?」がわからないのに物事を成功させることはとても難しいです。
例えば、小さな子供に「費用は出すから、アメリカに行ってみて」と言ったとしても、大抵の子供はどうやって行けばよいかわからないですよね?(今はGoogleで検索できるお子さんも増えたみたいですが・・・)
目的があったとしても、そのために方法というものをしっかりと理解していないと、物事を成功させることは難しくなるのです。
適切な食事、適切な運動は「体感して初めてわかる」ことです。知って実践して、習慣化して。その積み重ねですよね。
3、極端になり過ぎる
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉あります。これは、何事もやり過ぎるのは、やり足りないことと同じように良くないことであるという意味の言葉です。
例えば、試合に勝つために身体にムチを打って練習をし過ぎることは体調を崩す原因になります。
しつけのために叱り過ぎたら、子供は委縮してしまいます。
こんな感じで一見よさそうなことでも、度を越えて極端な考えや行動になりやすい人は失敗をしてしまうことが多いんですね。
何事も適量が大切ということです。何かを抜きすぎ、結局食べ過ぎ、には要注意です。ある程度どれくらい食べたり飲んだりすれば良いかというのは基準があるので、それらを参考にしていくことをおすすめします。
4、具体的な行動を起こさない
「知る」ことと「出来る」ことは異なります。世の中にはたくさんの情報が存在するので、「知る」ということに関しては困らない時代になってきたと感じます。しかし、実際に成果を出すためには、行動を起こして「出来る」という段階になくてはならないんですね。
昔の言葉で「頭でっかち」という言葉がありますが、知識を知るだだけでは成功をすることは難しいのです。
また、別の観点(東洋哲学)からも紐解いた記事も書いてるので参考にしてみてください。
ダイエットで失敗する人の考え
上に書いた点を踏まえて、ダイエットをする上での失敗しやすいポイントを確認していきましょう。
ポイントは以下に書いた点です。
1、生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れていると、ダイエットは難しくなります。そもそもダイエットとは生活習慣を見直すことですからね・・・。とは言っても、いきなり習慣を変えることも難しいですよね。なので、ここでは「3の法則」ご紹介します。
例えば物事を継続しようと試みた時、まずは一定の期間を設けると思います。まず最初は3日間継続してみること。
それが達成出来たら3週間やってみること。その次は3か月。そこから3年・・・と。これが「3の法則」です。
3か月も継続出来れば、気づいたころにはもう習慣になっているかもしれません。
慣れるまでが大変ですから、最初はゴールを決めて取り組むことは習慣作りには効果的だと思いますよ!
そして、1日崩れてくらいで「もういいや・・・」と自暴自棄にならないのも大切なポイント!365日あるのですから、長い目で物事を見ていきたいですね。
2、ダイエットの仕方がわからない
世の中には、様々な情報が出回っていますよね。物事はなんでもそうですが正解は1つではありません。なので、ダイエットの仕方もいろいろなやり方が正しいと思います。
しかしその中で、自分が無理ない範囲で行動できる「型」を持っておくことはとても大切です。
ぶれない軸をしっかりと作っていくためにも、どのようにダイエットするのが自分には向いているかを見極めていくことがとても大切になります。
3、運動、栄養、休養が極端になり過ぎる
運動をし過ぎればケガをしてしまいます。いくら栄養のあるものでも食べ過ぎれば太ってしまいますし、食事を摂らな過ぎても体重が減らなくなります。
何事も自分に無理なく、出来る範囲内で継続をしていくということが成功への一番の近道であると感じます。
その意味では「頑張り過ぎないこと」が大切になりますね。「生きているだけで勝手に体重が痩せていく」という感覚になれば真の意味でダイエット成功と言えると思います。
逆に大根ダイエットやおにぎりダイエットなど、「○○だけ」になると極端なダイエット方法(正確に言えばダイエットの定義に反する)はあまりお勧めはしませんね。
正しい「運動」「栄養」「休養」については以下のリンクを参考にしてみて下さい。
4、目標が明確でない
ダイエットをしたいが、「目標がぼやっとしている」「どのくらい落とせば理想の身体になるかわからない。」など目標が漠然としていると、行動が継続しないことが多いです。なぜなら、モチベーションが上がらないからです。
行動が続かない人、習慣化がうまくできない人はまず目標を明確に立てるということが、ダイエットを成功させるための第一歩になると思います。
できれば期限まで決めてやると集中力が増します。その時のポイントとしては「イケる・・・?」くらいのギリギリのラインだとより集中量が増すようです。(今までのセッションでの経験です)
ダイエットを成功させるために
ここまでは、失敗してしまう人の共通点について書いていきました。では実際にダイエットを成功させるためにはどのような心がけをしていくべきなのでしょうか?
1、目標を立てる
目標があるということは行動を継続させるためには非常に重要です。目標はモチベーションになりますからね。その思いの強さが、ダイエットをさせると言っても過言ではないかもしれません。
では、目標を立てる上でどのような点がポイントなのか?
オススメは、立てた目標に対して、「それは何故か?」というのを5回くらい掘り下げて考えてみることです。
例えば、50代女性で多くある例としては
「1か月で2キロずつ落としたい」
↓(それは何故か)
「誕生日までに○○キロになりたいから」
↓(それは何故か)
「ここ最近太ってきて、もう一度自分に自信をつけたいから」
↓(それは何故か)
「子育てが終わり、自分の時間が増えるので、このままの身体で嫌だ」
↓(それは何故か)
「人生を楽しみたいから」
みたいな感じです。
こんな感じで自分の思いを掘り下げていくことで、よりダイエットに対しての思いが明確になります。大切なのは、成し遂げたいという思いの強さですね!
2、行動を視覚化(見える化)する
「これをやる!」と決めたものは時間と共に忘れていったり、意識が薄れやすいものです。初心を忘れないようにするためにも、自分で決めたことを目に入る工夫をすることはとても大切なことなんです。
例えば「○○時には起きる」とか「甘いものは週に○回まで」など自分の中での決め事を冷蔵庫やコルクボードなどに貼っておくのはお勧めですね。
人間は忘れる生き物ですから、忘れないための工夫をしていくことが大切だと思います。
3、習慣化させるために行動を継続する
行動を習慣化させるために大切なのは「頑張り過ぎないこと」です。要は、行動のハードルを下げるんですね。
例えば、歯や磨くことやお風呂に入ることを考えてみましょう。個人差はあるかもしれませんが、歯磨きなら食後に3回、入浴なら1日1回であれば何げなく行動しているかと思います。でもこれが1日20回の歯磨き6回の入浴をするという行動に変えてみたらどうでしょう?たぶん苦痛ですよね・・・。数日なら何とか実行できるかもしれませんが、恐らく続かないと思います。
行動を継続させるということは、90%達成可能な行動目標を立てることがおススメです。
4、定期チェック(測定をする)
測定をすることによって、自身の身体を客観的にとらえることが出来ます。自分の行動に対する定期試験みたいなものですね。
このチェックは、結果そのものが大切というよりは、そこから何に繋げるかが大切です。もし、身体に変動がなければ、行動を見直してみたり、良い結果であればそのまま行動を継続したり。
常に前を見て行動を決めていくことが大切ですね。
5、上記の1~4を回し続ける
この1~4はビジネスでいえば「PDCAサイクル」を回すということになりますね。
目標を立てたら⇒計画を立て⇒実行し⇒チェックをし⇒改善の対策をする。チェックの成果によって、取るべき行動の修正をしてみたり、さらに理想の身体に近づくような新たな目標を設定することが出来ます。この回転を繰り返して行っていくことにより、モチベ―ジョンを持続させながらダイエットをすることが出来ると思います。
その中で特に大切なのは、「なぜダイエットをするのか」を自分の中で明確にすること!
紙に書いてまとめてみたりして、自分を見つめ直してみるのは個人的におススメです。
まとめ
ダイエットに限らず、失敗をしてしまうのはいくつかの共通点があることが確認できたかと思います。その中でも特に重要なのは「習慣の有無」ですね。
生活リズムと習慣のサイクルが正しく回っていれば、ダイエットだけでなくほかの物事もうまく成功させることに繋がるかもしれません。
大切なのは、自分にとって無理のないことをコツコツと継続させることです。
正解は一つではありませんので、自分に合った習慣を見つけ、行動を継続してみてくださいね!

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。