「小腸は大切!」など、各メディアなどでもその重要性が認知されつつある小腸。
でも「具体的に何をする場所?」問われると、よくわからないという方も多いと思います。
今回はそんな方のために、小腸の機能と役割から、ダイエット・美容との関係性、また機能改善方法などについて書いていきたいと思います。
ダイエット・美容と小腸の関係性
1、痩せやすい身体になる
小腸のコンディションが良いと腸内環境が良くなり、身体が痩せやすくなります。
またしっかりと栄養の吸収がされるので、食べたものが無駄にならずにエネルギーに変換されやすくなっていくのです。
2、肌の質を向上
便などの滞留物が長く腸内にとどまると、腐敗して毒素を発生するようになります。
これにより、血液の循環が悪化して、肌に栄養が行き届かなくなってしまうのです。
肌荒れや吹き出物などが出来ているときは腸内環境が悪化していることがほとんどと言っても過言ではありません。
腸内環境を整えることにより、綺麗で若々しい肌を目指したいですね。
3、冷え性の改善
腸内環境が悪化し、悪玉菌が増えると血管を広げる副交感神経の働きが低下します。
すると血管はやや収縮気味となり、血流が悪くなり、結果として身体が冷えやすくなってしまうのです。
冷え性を改善するためにも、腸内細菌のバランスを保っておくことが大切と言われているのはこういったことからですね。
小腸の機能と役割は?
小腸は、消火器のうちの消化管の一部であり、主に消化と吸収の働きを行う臓器です。
十二指腸・空腸・回腸などがあります。
長細いつくりとなっており、その長さは約6~7メートルもあると言われています。
(参考:VISIBLEBODY)
ここでは、食物を消化液と混合し、消化吸収を行なって、不要物を大腸へ送り出しています。
そんな小腸には主に4つの機能があります。
1、免疫細胞の集中
小腸には、全身の免疫細胞の約60%が集中しています。
そのため腸内環境が悪化すると身体の免疫機能の低下につながっていくのです。
2、消化
小腸は、蠕動(ぜんどう)運動を行い消化をしていきます。また、腸液や膵液、胆汁による科学的消化も行われ、栄養の吸収を行なっています。
3、栄養の吸収
小腸は五大栄養素のほとんどを吸収し、身体全体でも約90%の栄養はここから行われています。
4、栄養素の産生
ビタミンB1、ビオチン、パントテン酸、葉酸、ビタミンB12と言ったビタミンB群やビタミンKを産生します。
小腸の働きをよくする方法
食事
小腸の働きを良くするには、腸内環境を悪玉菌よりも善玉菌が優勢な状態を作ることが大切です。
善玉菌を増やすために以下の食材をポイントに摂取していきましょう。
納豆などの発酵食品
納豆・お漬物・ヨーグルト・麹などの発酵食品は善玉菌を多く含む食材です。
一日一品は食事の中に発酵食品が入れられるように気をつけてみましょう。
オリゴ糖を多く含む食材
人間にはオリゴ糖を消化する酵素が存在していません。
よって、腸の蠕動運動を促し、悪玉菌の増殖を抑える効果があります。
代表的な食べ物は、玉ねぎ、バナナ、とうもろこし、ごぼうなどです。
善玉菌のエサとなる食物繊維
食物繊維の中でも水溶性食物繊維が特に善玉菌のえさとなります。
水溶性食物繊維はペクチン・アルギン酸ナトリウム・グルコマンナンで、それらを多く含む食材は「ヌルヌル系」のものです。
具体的には、ワカメ・めかぶ・昆布などの海藻系やこんにゃくなどに多く含まれます。
運動
経絡チャートでは小腸は「大腿四頭筋」という筋肉に関連があります。
いわゆる、もも前の筋肉です。
この筋肉の活性化は小腸の活性化に繋がっていきます。
大腿四頭筋を鍛えるのにオススメのトレーニングが「フロントスクワット」です。
https://youtu.be/RRcYuWiVeXE
動画ではバーベルを使用していますが、自重でも十分効きますので、家などでも行うことのできるトレーニングです。
これを週に2回、回数は15回で3セットずつ行ってみましょう。
ファスティング
最近話題のファスティング。これは英語の「fast:断食する」の動名詞で「断食」という意味を指します。
実際には水だけの絶食は危険が伴うため、多くは酵素ドリンクなどを使った形の方法が使われます。
ファスティング中は腸内に固形物を入れず、内臓を休めるため、臓器の機能が回復するのです。
小腸も栄養の吸収を行わないため、その機能を休めることができます。
それにより慢性的な不調の軽減や消化器官をはじめとする、内臓機能の向上、栄養吸収の増加など様々な効果が期待できます。
ととのえて、からだ。では多田トレーナーがファスティングの指導を行うことが出来ます。
ととのえて、小腸
小腸をととのえていくことにより、
・太りづらい身体に
・肌の向上
・冷え性の緩和
などの効果がありました。
動物の原点は小腸であったと言われるくらい、とても大事な臓器になります。
小腸の機能を高め、より良い身体づくりをしていきましょう。

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。