「りんご」って全て同じ?
突然ですけど、「りんご」は好きですか?私は好きです。でもりんごって、どれも同じですか?
・色は全部一緒で単一で均一ですか?
・形って全部一緒ですか?
・味って全部一緒ですか?
・タネって全部一緒の数ですか?
挙げたらキリがありませんが、どれもが少しずつ違います。でも、そのどれもを私たちは「りんご」として認識しています。
それって、「りんご」だけのことなのでしょうか?
私たち人間だって、どの人も少しずつ違いますけど、どの人も同じ「人間」として私たちは認識し、関係を持っていると思います。
昔のおじちゃんたちは、これを5つの要素に分け、そのバランスの寡多をよ〜く観ていたのです。そうすることで、先天的に、そして後天的にその人がどういう性質があるのかが、なんとな〜く分かったのでしょう。
「人間」というひとつの概念を東洋では「太極」と言います。それをまず大まかに「陰陽」に分けました。あれ、もう少し細かく分けられそうだな〜となり、「四象」という4つに分類され、そこに「土」という概念が加わり「五行」となりました。
この世界のいろんなものを陰陽と五行で観て観察していくことを陰陽五行思想と言います。
木はどうすると大きくなる?
大きく育つ木というのは、深く深く根をはる必要があります。私たちから「見える」部分である幹や葉が成り立つには「見えない」根っこが必要なんです。
そして、その「根っこ」が無ければ幹や葉が育ちません。幹を切ったとしても時間が経てばまた生えてきますが、根っこを抜いたら・・・?
つまり「見えない」の方が先にあるということ。
この根っこの部分は人としてのあり方、考え方にあたるものだと私は考えています。その考え方のひとつとして「陰陽五行思想」を取り入れてみようというのが今回のセミナーの狙いです。
陰陽五行思想は、私の中では「確かにあなたと私は違うけど、同じ人間だよね」っていう受け容れの意識、つまり一体化の意識だと思っています。
あなたと私は違う、いやそうなんだけど・・・!
この根っこを傷つける在り方や考え方は一体化の意識の逆で、「分離意識」です。つまり、あなたと私は全然違う、ということ。うーん、違うというか「別物!」と切り捨てている、そんな感じです。
この分離意識は「比較する心」を生むので、その「優劣」「上下」「寡多」などに苦しみます。隣の芝生は青いというやつですね。
お釈迦様も人の苦しみは比較から生まれると言っているのはこのことなのかもしれません。
この「違い」をちゃんと認めることができたら。受け入れることが出来たら。
この解決のヒントを私は昔のおじちゃんたちの智慧である陰陽五行に求めました。すると、少しだけど楽になった。その考えを少しでもお伝えしたい。今回のセミナーはそんなことをやっていきます。
木は「力んでる?」
木って、力んでますか?
木って力んでないですが、人間よりもはるかに大きな力で吹く強風などにも耐えてそこに立っていますよね。
力み、つまり緊張は人を脆くします。緊張すると、皮膚が硬くなり分離意識も強くなります。
この緊張と脱力に大切なキーワードは「ゆだねる」ということです。ゆだねることが出来ないと、人は緊張します。
今回のセミナーでは身体感覚を通じて「ゆだねる」ということを体感・練習していこうと思います。
脱力が苦手な人はぜひ、体感してみてください。
セミナー概要
今回のセミナー、結構盛りだくさんです。時間通りに終わるかは全く謎。笑
それでも、お伝えして共有したいと思うことはたくさんあります。興味ある方は是非、遊びに来てみてください。
<概要>
1.主観的感性の世界へようこそ
1-1.東洋思想と現代西洋思想
1-2.客観的のメリットとデメリット
1-3.主観的なメリットとデメリット
1-4.どちらかではなくどちらも
2.私たちの生活に意外と入り込んでいる陰陽五行
2-1.西洋的な東洋観に要注意
2-2.陰陽五行は「●●」でみるとよ〜く分かる
2-3.「考える」のではなく「観じる」
2-4.陰陽五行と普段のトレーニングセッションをどう繋げている?
3.脱力をしてみよう
3-1.「触れる」と「触れない」どちらかではなくどちらも
3-2.ヒト・モノに脱力して触れてみよう
4.身体の根を張ろう
4-1.ヨガのチャイルドポーズをより効果的にする
4-2.スクワットで根を張る
4-3.根を張ったまま動いてみよう
<日時>
4月15日(日) 11:00〜17:00
<場所>
渋谷区渋谷1-3-18 ビラ・モデルナ 会議室(B201の向かいにあります)
<費用>
10,000円
<お申し込み>
下記からお申し込みください。