頑張ってダイエットをして3kg減量!
やったー!と思っていたのもつかの間、あっという間にリバウンド。
「体重」は変わらないはずなのに「体型」が崩れ始めた。
上記の項目が当てはまる人は「隠れ肥満」かもしれません。
特に女性に多いこの症状、しっかりと理解して、対策まで行っていきましょう。
実は多い女性の隠れ肥満、その定義は?
隠れ肥満とは、体重だけの判断では「標準」または「やや痩せ」になるのですが、体脂肪率が女性の平均値よりも多い状態のことを言います。
そしてその隠れ肥満も、「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」の2種類に分かれるんです。
皮下脂肪型
年齢と共に増加する傾向があります。二の腕(いわゆる"ふりそで"ですね)がたるんできたり、ヒップやお腹がたるんできたりと言った「ラインの崩れ」が顕著に見られるのがこちらのタイプです。
内臓脂肪型
内臓の周りにつく脂肪のことを「内臓脂肪」と言います。外見からは判断がつきにくいです。
「急にお腹が出てきたな〜」
「便秘じゃないはずなのにお腹が出たままだな〜」
そういった方はこちらのタイプかもしれません。
内臓に脂肪がたまると、脂肪肝や糖尿病等、様々な症状の要因ともなるので注意が必要です。
そもそも女性の体脂肪率の理想や平均は?
そもそも女性の体脂肪率の理想や平均はどれくらいなのでしょうか?一般的なデータを確認していきたいと思います。
年齢別で平均の体脂肪率というのは違うので、ご自分に合う年代と照らし合わせてみてください。
〜13歳
痩せ | 〜14% |
標準(-) | 15%〜24% |
標準(+) | 25%〜33% |
軽肥満 | 34%〜37% |
肥満 | 38%〜 |
14歳〜17歳
痩せ | 〜17% |
標準(-) | 18%〜26% |
標準(+) | 27%〜35% |
軽肥満 | 36%〜39% |
肥満 | 40%〜 |
18歳〜39歳
痩せ | 〜20% |
標準(-) | 21%〜27% |
標準(+) | 28%〜34% |
軽肥満 | 35%〜39% |
肥満 | 40%〜 |
40歳〜59歳
痩せ | 〜21% |
標準(-) | 22%〜28% |
標準(+) | 29%〜35% |
軽肥満 | 36%〜40% |
肥満 | 41%〜 |
60歳〜
痩せ | 〜22% |
標準(-) | 23%〜29% |
標準(+) | 30%〜36% |
軽肥満 | 37%〜41% |
肥満 | 42%〜 |
直近の健康診断の値と照らし合わせてみると現状がどうか把握出来るかと思います。
女性の体脂肪率30%以上はこんな感じです。
普段接する多くの女性が「体脂肪率30%」といのを一つのボーダーラインとして捉えているようです。
体脂肪率30%、イメージがつきますか?
体脂肪率30%だと、このくらいのイメージです。
よくある比較表ってやつですね。
これでどう思うかは、あなた次第です。
女性の体脂肪率、モデルさんはどれくらいなの?
ダイエットの目標にされやすい、モデルさん。
実際の体脂肪率はどれくらいなのでしょうか?
上の比較表を見ると分かるかと思いますが、「微妙にお腹のあたりにラインが表れる」のが20%を切ってきてからなんですよね。
ですので、ダイエットを試みる方で、「モデルのような体型を!」というゴールラインを目指す人はそれくらいなんだと思っていてください。
その日その時で微細な変化はありますのであくまでも参考ということで。
腹筋の筋がしっかりと見えている人は18%以下くらいだと思ってください。
20代だから・・・と油断禁物!女性は体脂肪が溜まりやすい。
私、まだ20代だから大丈夫です!という方がたまにいますが、要注意です。
女性は体脂肪が溜まりやすいのです。
それは女性ホルモンが関わります。
諸説ありますが、皮下脂肪があることで、子供が出来た時に、外的な衝撃から守れると言った理由から、脂肪がつきやすいと言われています。
だからこそ、普段から男性以上に気をつけないと、「余分に」脂肪がついちゃいます。
隠れ肥満を改善しよう!その解消法は?
ここからは、隠れ肥満を改善するための方法を具体的に紹介していきます。
そのためにまずは原因から。そのあと実際の対策を確認していきましょう。
隠れ肥満の原因は?
原因と考えられることに関してもいくつかありますので、ひとつひとつ見ていきたいと思います。
食べ過ぎ
まずはここを疑います。
食事量は、年々細くしたほうが良いと私は考えています。
その理由も色々あるので詳細は他に譲りますが、とにかく昔から食事量が変わっていないという方は要注意。
全く運動をしない
全く運動をしないというのも、筋活動をしない=エネルギーの消費がないということになりますので、余分なエネルギーが生まれやすいです。
運動の習慣が無い人はこれを機に1日3分でも良いので自分の身体を自分で動かすという習慣を身につけていってほしいと思います。
内臓の機能が低下している。
これは運動や食事ではなかなか解決出来ない問題でもあるのですが、例えば代謝に関わる「肝臓」の機能が低下していると、エネルギーの変換が上手に出来ないですよね。
と言ったように、内臓の機能が低下しているとそれが原因で肥満になるということも往々にしてあるんですよね。
ちなみに肝臓は表裏の関係で「胆嚢」と関係します。胆嚢も「胆汁」というものを出して、体内の油と水分を混ぜて「乳化」し、使いやすい状態にしてくれます。
胆嚢の働きが悪いと、油は体内で使いづらい状態に。それも油が体内に留まってしまう原因となりますね。
内臓の機能の低下というのは「生理・物理・心理」の3点から良くも悪くもなります。実際のセッションでは「なぜ悪くなったのか」を一人一人の生活に照らしあわせて一緒になって分析をしています。
体脂肪と女性ホルモンの関係は?
体脂肪と女性ホルモンの関係はさきほど挙げた通りですが、なぜそうなるのかは、女性ホルモンの働きそのものをみていくことで明らかになります。
女性ホルモンとしてあげられるのは「エストロゲン」「プロゲステロン」の2つです。
その働きとして
・生理や妊娠のコントロール
・毛髪や肌の健康を保つ
・骨を丈夫にする
・卵子の成熟や妊娠に作用
・脂肪の合成を促進させ体脂肪を増加させる
・自律神経の安定
以上から分かるように、そもそも脂肪の合成を促進する働きがあるんですね。
後ほどこのホルモンと筋肉の関係も挙げていきますが、ここの働きを正常に戻すことは正常な体脂肪量に戻すことにも繋がります。
体のつながりを理解することで、より効果的に、効率的にシェイプアップを進めていくことが可能になります。
体脂肪を減らす!隠れ肥満対策の運動とは?
では、具体的な運動を確認していきましょう。
さきほど女性ホルモンのところで少しお話しましたが、女性ホルモンと関連の強い筋肉というのがあります。
それは「大臀筋」つまりお尻の筋肉です。経絡チャートにおいて「生殖器−腰椎3番−大臀筋」という繋がりがあります。
この筋肉を活性化していくことで、間接的にホルモンの働きを正常に戻していけるということです。
よって、このお尻の筋肉の活性化がまずは隠れ肥満解消には重要なポイントになってくるということですね。
ということで、2つの種目をご案内。
スクワット
お尻と聞くとやはりこれなんですよね。
そしてよりお尻に効かせるのであれば「ワイドスクワット」がおすすめです。
ワイドスタンスにすることでよりお尻、そして内腿にも効いてきます。
やり方は動画を参考にされてみてくださいね。
ヒップリフト
ヒップリフトも大臀筋を鍛えるにはもってこいな種目です。
寝たままでも出来るので「手軽に始めたい!」という人には強くおすすめできる種目です。
動画の中でも行っていますが、負荷を高めるためには「片足」で行うのがよいでしょう。
女性の体脂肪率、減らすのは良いけれど・・・。
ここまで隠れ肥満について、その定義や原因、対策の運動を紹介してきました。
気をつけて頂きたいのは、「太っているのがダメ」ということでは決して無いということです。
もちろん、生活に支障が出るくらい太っているならば改善が必要でしょう。
ただ、文化によって「美」が違うのも確かです。
周りに踊らされた上での「痩せたい!」になっていないか、ダイエットの前には今一度、意志の確認をして欲しいです。
行き過ぎたダイエットは本当に体に毒です。
自分に必要な「ダイエット」かどうか自問自答した上で運動や食事の改善を行えば、きっと効果も自然と表れてくることでしょう。
【女性ホルモンを食事でととのえたいなら】
参考→いちじくの効能は?女性の美容や健康に嬉しい栄養成分が盛りだくさん!

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。