年の始まりに初詣に行くと思いますが、神社の参拝は良く「願い事はしてはダメ」と言いますよね。
「鏡を置いているため、神社は自分自身との向き合いの場所だから、願い事をすると願い事をするような状況を引き寄せる」などの理由もあるのですが、今日はこれを東洋哲学で紐解いてみたいと思います。
・神社に頼み事をして願いが叶ったことがない
・引き寄せの法則ってなんだか嘘くさい
・いろんな治療を受けたけど痛みなど身体の症状が治らない
そういう方は同じ傾向にあるかもしれません。
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東洋哲学とは?
今回紹介する東洋哲学とは、陰陽五行思想のことです。
聞いたことある方が多いのではと思います。
私たちの生活の中にも
・健康法としての太極拳
・医学としての鍼治療、気功治療
・暦としての冬至・夏至・秋分・春分・土用
などなど、身近なところにこの思想から発展したものが普及しています。
相対的な世界にようこそ。
陰陽思想とは、この世の万物を陰と陽の2つの氣の回転により表すことです。
こんな図、見たこと無いですか?
有名な「太極図」というやつです。
そしてこれを更に細かい要素に分けたのが五行思想となります。
このような感じです。
ここに在る観方というのは「相対的」なのが特徴です。
相対・相似・相補
その様な関係性があります。
絶対的なものではありません。
りんご、どんな方法で食べていますか?
「りんごは丸かじりで食べるものである。」
こういう風に決めつけるのが「絶対的」ですよね。他の方法は「間違い」として受け取ります。
相対的な世界は違います。「間違い」ではなく「違い」がそこにあります。
「なるほどねえ。私はすり下ろして食べるのが美味しいと感じるよ。」 → 相対
「分かる分かる!丸かじりが食べてる感じがして最高だよね。」 → 相似
「確かに!はちみつを少しだけかけて食べると更に美味しくなるよ。」 → 相補
この様に、それぞれの意見をそれぞれのものとして受け容れる。これが相対的な観方です。
身体の観方で言うと?
例えばこの観方だとね。
・鼻が詰まる
・便秘がひどい
・肩こりがする
・胃腸がキリキリする
・肌荒れがすごい
これ全部同じ理由から来ています。もちろん「なぜ?」の組み合わせは無限大にありますけどね。
だから、いろんな症状をひとまとめにして、より生活の中で、それらを導いてしまっているのは何か?を探っていくことが出来るんですね。
これ、西洋的な世界だったら?
・鼻が詰まる → 点鼻薬しましょう
・便秘がひどい → 下剤のみましょう
・肩こりがする → 湿布はりましょう
・胃腸がキリキリする → 整腸剤のみましょう
・肌荒れがすごい → スキンケアしっかりしましょう
ですよね。 これが間違っているというわけではないんです。西洋的な視点から見たらこれが正解。
東洋的な観点から観ると、これらの症状はひとまとめにすることが出来ます。どれも、身体的にも、精神的にも緊張しているのが原因。
どうして緊張したんだろう?そこを探っていくことが根本の解決になりそうな気がしません?
身体を整えることって、生活を整えることですからね。生活の中で緊張があったら、身体だって緊張します。
なぜ私は緊張しているんだろう?それを身体の歪みや流れの滞り、姿勢の崩れなどの「サイン」を通じて観ていくんです。
とまあ、コンディショ二ングのことになると話が長くなるので(笑)興味のある方は他の記事にセッションの例も載っています。
参考→ 膝の打撲の処置は、冷やすだけ?体の歪みから見えた怪我の奥底の問題とは。
参考→ 人は自然の一部!陰陽五行は色んな関係が良好になる哲学だよ。
あなたの願いが叶わないたった1つの理由。
長い前置きに付き合っていただいてありがとうございます(笑)
ただ、この陰陽の思想を理解していただくと、この次が読みやすくなるので長いこと紹介させてもらいました。
もう一度、太極図を思い出しましょう。
これですね。
これ、
見える世界=陽
見えない世界=陰
という観方も出来ます。
するとね。
願い事というのは目に見えないですよね。それは"思い"だから。難しい言葉で想念波と言ったりもします。
これは陰の部分です。
願い事をすると、この陰のエネルギーが活発になります。
ただし。この太極図って、陰の部分だけでは無いですよね。
陽の部分もあって初めてこの図になります。
だから、見える世界のことも必要なんです。
要は、自らが、自らの手足で行動していきなさいということですよね。
神頼みをする方は、自らが行動し切っていないことが多い。し切る、というのがポイントですよ。
行動せずに願ってばかりいるのは陰陽のバランスが悪いままなので、この太極図が回転を始めません。
それでは良い廻りが起こらないので、「願い事が叶った状態」も廻ってきません。
願い事って基本的に「不足」を感じるからするんですよね。
その不足が埋まるには、動く必要があるんですよ。
お腹が空いたら? 食べますよね。それは自分の手を使うはずです。
その食べ物を口に運んで、歯で噛んで、飲み込む。見える世界での行動があって初めて「お腹が空いた」という不足は埋まりますよね。
どんな願い事も一緒です。
目標とする大学があったら
そのレベルまで勉強してテストで合格点を取れば良いですよね。
当たり前の行動をしていくだけです。
その点を忘れて「願えば叶う」なんてことを言ってても一生叶いませんよね。
願ったらそれを回転させるべく行動していく。
その繰り返しだと観じています。
神頼みで願いが叶わない人は、手足を動かして行動していない。シンプルです。
願いごとを叶いやすくするには?
ただ、実際に行動していると、色んなことが起こりますよね。
その出来事のせいで止まってしまうと、流れが止まってしまうから結果として何も変わりません。
では、どうして滞っているのでしょうか?
それを細かく観ていく為に、五行で分解するんですね。
例えば、叶えたい事の、すごくすごく細かいところまで計画を練れている状態だとしますよね。
練るのは五行でいうと「水」です。
次に循環するなら?「木」ですね。
これは先へ進む部分。計画が十分なんだから少しだけ歩を進めてみようとこうなるわけです。
そして「火」。アウトプットをしまくる。人に伝えまくる。そうしてエネルギーを外に外に向かわせて行きます。
アウトプットがひと段落したら「全体=土」を見渡してバランスを確認します。ここからは少し振り返りの時間。
どうだったかなー、ここはもっとこうしなきゃなーと少しずつ完結に向けて輪郭をはっきりさせていく段階。「金」の部分です。
そしてまた「水」に戻ってきます。次の1歩に向けての準備をしていきます。
その1つ1つの面についてその中での物・事・人との関係を更にこの五行で紐解く。
どうすることが「あなたらしい」のか。哲学というのは、その観方のお手伝いです。
そして行動するのは自分自身です。このどちらもがあって良い廻りが起こります。
何をしても痛みが取れない人へ
身体についても全く同じ事が言えます。
治療を受ける、というのは自分の力じゃないので、陰の部分です。
マッサージ、整体、鍼治療、漢方、気功、波動、超音波、カイロ、食養、投薬、手術、方法は本当に無限にあります。
しかしそのどれもが自分の力で行うものではありません。
この治療を完結させるには、あなたの協力が必要不可欠なんですね。
私の場合で言えば、私の観点で良い状態へと向かうためのエクササイズやストレッチを継続していただく事。
メンタルストレスがポイントになっていた場合には、それらを「手放す」こと。
それがあって初めて効果というのが継続します。その場限りの効果というのは、陰陽のバランスが変わっていないからこそです。
私のセッションは、構造的・機能的・心理的の3つの姿勢を整えることで身体を整えていきます。
それをより保つためのエクササイズやストレッチ、普段気をつけるポイント等をセッション時にはお話ししています。
それを生活に実際に取り入れるのは皆さんです。このバランスが大切だと私は常々観じています。
ととのえて、からだ。
このページのテーマにもなっている言葉。大戸屋で閃きました(笑)
心と身体が繋がっているからこそ、身体を整えることで心の廻りもよくする。
そうなることで、より多くの人が自分らしく暮らせるのでは無いか。
私はそう考えています。
そうしてそのお手伝いを「からだ」というものを通してお伝えする事。
それが私の役割でもあります。
良い廻りをしていくにはととのったからだが必要です。
人生を謳歌している人がうつむいて猫背になっていたりしませんよね(笑)
色んなエクササイズがこのブログにも散りばめられています。
願いが叶いやすい(物事が廻りやすい)身体になるためにも、今から始められる事を、少しずつ始めてみませんか。
東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。