炭水化物抜きダイエットはもちろん効果があるのですが、デメリットも知っておく必要があります。でないと効果なしに終わって「痩せない!」となることも。夜だけ炭水化物抜きダイエットをしている人も同じです。しっかりと炭水化物のことを知って、炭水化物抜きダイエットを「良い加減」で進めていくことが良い身体への近道になります。
炭水化物抜きダイエットの効果あるか?
炭水化物抜きのダイエットは確かに効果はあります。私自身もコンテストに出る直前は炭水化物をほとんどカットしていました。
しかし、いきなり「よし、炭水化物を抜こう!」と実行してもなかなか効果は出にくいものです。
そもそも炭水化物とは何なのかしっかりと知っておくことが必要です。
それを知ると、抜きすぎた時の弊害を知ることが出来るので、次からそれについて見ていきましょう。
炭水化物抜きダイエットの弊害は?
炭水化物というのはメインとして「糖(エネルギー)と食物繊維」から成り立ちます。(もちろんもっと色んな栄養素が組み合わさっています)
それらを抜きでダイエットを進めていくと、以下の弊害が出る恐れがあることを知っておきましょう。
便秘になる
炭水化物を抜くということは食物繊維を抜くということに繋がります。炭水化物抜きの生活を始めて便秘になったという話しをこれまでたくさん聞いてきました。
相対的にバランス良く食物繊維とお水を摂ることが出来るのであればこの問題はクリア出来るのですが、ただただいつもの食事から炭水化物だけを抜いた食事だと食物繊維が不足してきます。
エネルギー不足で脂肪がつく
炭水化物は「エネルギー」です。エネルギーというのはつまり「熱」です。
ダイエットしている人が減らしたい「脂肪」というのは断熱材の役割があります。身体から熱を逃がさないようにしてくれているのが脂肪だということです。
炭水化物を摂らない(減らす)と食物により発生する「熱」が減少します。すると、身体は熱を逃がさないようにより多くの脂肪を蓄えなくてはなりません。
運動をすることで熱を日常的に発生させている人は良いのですが、日頃運動を全くせず炭水化物抜きダイエットだけを行うと、熱生産量が落ち、結果的に「体重は減るけど体脂肪が増える」ということにも繋がるので注意が必要です。
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日中の活力不足になりやすい
炭水化物は脳のエネルギー資源にもなります。炭水化物だけ抜いてダイエットを進めていて「日中フラフラしたり眠くなったりします」という方もちらほら。
私たちが活動するには「エネルギー=熱」が必要です。そのエネルギーというのは「三大栄養素」からもたらされます。三大栄養素とは「炭水化物・たんぱく質・脂質」ですね。その内の炭水化物をカットしてしまうのですから、活力不足になるのも目に見えています。
炭水化物を抜いて、急にフラフラしだしたらそれは完全なるエネルギー不足の証拠。今すぐしっかり炭水化物(できればお米!)を摂っていきましょう。
場合によっては痩せづらい
熱不足になりやすいということを説明しました。熱不足になりやすいということは「燃焼しづらい」と言い換えることもできます。
実際のお客様の例でいうと、糖質制限をしてスムーズに痩せたものの、あるところで横ばいが続きました。
そこで私は「3〜4日、好きなだけ炭水化物を食べてください」と言いました。言う通りにしていただいたところ、また体重は落ち始めました。
糖質制限だけしていれば痩せるということではありません。今身体が熱不足であれば熱を足してあげる。そうすることで燃焼のスピードを戻していくことが出来るのです。
もちろん全員が全員同じように行くとは思っていません。しかし「なかなか痩せない」と感じる人は「熱不足」の可能性が高いですよ。
暴飲暴食に弱い
炭水化物抜きダイエットは、体重だけでなく筋肉も落ちてしまうケースが非常に多いです。
そんな中たまの暴飲暴食が少しでも続けば、あっという間に元どおり。むしろダイエット前よりも増えたということもたまに聞きます。
炭水化物を急に摂ると身体の中の水を化合し、むくみも強く出ると思います。
ずっと糖質制限し続けるならば良いと思いますが、友人との会食は楽しく食べたいものですよね。
そういった意味で炭水化物抜き「だけ」はあまりオススメしません。
炭水化物抜きダイエットで効果なしなのは「食べないから」である。
私はお客様には「ちゃんと食べてもらって」います。
それは、ダイエットというのは「健康」という土台の上に成り立つものだからです。健康第一です。
健康というのは「良く(質的)食べ」「良く(量的)動き」「良く休む(量も質も)」ことで成り立つと私は思っています。
炭水化物抜きでダイエットの効果が感じられない人はそもそも「健康」という土台が出来上がっていない証拠かもしれません。そこで無理に痩せても痩せるというよりは「やつれる」ようになってしまいます。
健康のためにも、まずはしっかりと食べること。食事を整えていきましょう。
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良く食べ、良く動き、良く休もう。
以上、炭水化物抜きダイエットの効果と弊害(デメリット)についてでした。
ダイエットの方法というのは無限にありますが、どれも「上手に活用する」ことが大切です。そしてもっと大切なのは思考をしっかりと築き上げることです。
そのためにも食事の質、運動の量、睡眠の質と量を見直してみてはいかがでしょうか。
良く食べ、良く動き、良く休む。
小さい子供から見習えることはたくさんあります。子どもの様に楽しみながら理想の体へと歩んでいきたいものです。

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。