ダイエットにはイライラがつきものなんでしょうか?ダイエット中にイライラが起こる原因と解消法が分かっていれば、甘いものなどを食べたい気持ちを抑える必要はありません。ダイエット中に起こるイライラについてしっかりと知り、対策をしていきましょう。
ダイエット中のイライラの原因は?
ダイエット中のイライラの原因にはいくつかあります。何によってイライラしているかを知るだけでも気持ちに整理がついたりしますのでみていきましょう。
食事制限によってイライラしている
要は「食べれない」ということに対してイライラしている場合です。これは糖分の不足によって起こります。
私は基本的には「食べてください」という指導をしています。それは運動というのは「栄養を使ってするもの」だと思っているからです。そして栄養が無ければ身体に熱が生まれないので体脂肪が上手に燃えてくれない場合が多々あります。
【ダイエット食事の具体的アドバイス】食事制限は計画的にしよう
そういったことからも「ダイエット=食事制限」という方程式は全く必要ないと思ってほしいと思います。健康的にダイエットしたいのであればしっかりと食べてください。
痩せないことに対してイライラしている
体重がなかなか減らないことに対してイライラしている場合です。これが発端となり、「痩せない→食べない→筋力や代謝が落ちる→もっと痩せない→もっと食べない」というような悪循環になることも。
そういったことを防ぐ為にも
・ただ体重を落とすことが目的なのか?
・健康的に美しくなることが目的なのか?
これを明確にしていく必要があります。そしてもしも下の方が目指すものであるのであれば、
・現在の体重の内訳、つまり筋肉量と体脂肪量はどうなのか?
・体脂肪量が多い状態なのであれば、どのようにして筋肉量を増やしていくか?
それらを考えていかなくてはなりません。
同じ体重であっても筋肉が多ければ細く見えるのが筋トレのメリットです。
これは有名なインスタグラマーの方の写真。真ん中から右にかけて細くなっているように見えますがなんと日本の重さに直すと8kg増えているのが分かります。それでも1番右が1番引き締まっていて細く見えるから不思議です。筋トレとはそういうことです。
だからこそ、「ただただ体重を落とす」だけなのか「引き締まった健康的な肉体になる」のかをもう一度考える必要があるということです。
後者であればゴールは体重を落とすことではありません。
ダイエット中のイライラ解消法!というよりも・・・
ここからはイライラの解消法についてお話をしていきたいと思います。解消法というよりも私はダイエットの意味を理解し、生活を整えることが何よりも大切だと思っていますし、実際の指導でもそうお話をしているのでそれについて紹介したいと思います。
まずはダイエットの意味を理解
まずはダイエットの意味からです。ダイエットとは「習慣」という意味があります。ということは痩せて終わりではないといういことです。
体重を落としたらその体重をキープして初めて成功ですし、より引き締まった身体になる
ことが成功だと思います。
短期間のダイエットで済ませようとするのはテスト勉強の時の一夜漬けと同じく何の力にもなりません。
その意味をしっかりと心に刻んでおきましょう。理解出来ていない人があまりにも多いです。長期的な視点を大切に
ということですね。これは何にでも当てはまると思います。
栄養が無ければ痩せない!
ダイエットするにあたって必要なことは「身体に栄養が満ちた状態にすること」です。まずはここから始めないといけません。特に女性は月経で定期的に体外へ栄養が出て行ってしまいます。
栄養は基本的に食事で賄うことが出来ますね。ということで整えるべくは食事です。
「ちゃんと食べ」よう!
大切なのは「ちゃんと食べる」ことです。適当なものではなくて、計画を立てて、ちゃんと必要な栄養を摂っていくこと。その順番を次からお伝えしていきます。これは実際のセッションでもお伝えしていることそのままです。
食べていいんだ!と言って砂糖や油ものたっぷりのものを食べていいというわけではありません。しっかりとポイントを押さえておきましょう。
ダイエットのイライラを抑える為の食生活のポイントは?
ということで、食事のポイントをお伝えしていきたいと思います。ここのブログでは何度も登場する順番だったり考え方だったりしますがそれくらい大切なものということです。
食事が整ってくると、身体に栄養が満ちてくるのでイライラが少なくなります。イライラするのは糖分の不足だったりミネラルの不足と言われているので、それを食事から防いでいくというわけですね。
まずは食事の整え方を知る。
タンパク質
体を作る材料であるタンパク質が不足してしまうと、いくら運動してもなかなか筋肉の量は増えません。
そういった理由からまずはタンパク質を摂取することから始めてみましょう。どれくらい摂れば良いのかというと「体重g」の摂取が必要です。
体重50kgの女性であれば50gのタンパク質。体重60kgの男性であれば60gのタンパク質が必要です。
それをいつもの食事の回数で割って、1食あたりのタンパク質量を計算していきます。
ちなみに勘違いでたまにあるのが、タンパク質50g=お肉50gと思っていることです。お肉100g食べてやっとタンパク質は20gほど補給出来ます。結構食べないと体重gのタンパク質はクリア出来ませんよ。
だからこそ「ちゃんと食べる」のです。
炭水化物
炭水化物も重要な栄養素ですのでしっかりと摂取していきましょう。
今巷で流行っている糖質制限ですが、間違えると特に女性は便秘や肌荒れのもとに。私もセッションでは糖質制限の扱いは「男性には勧めるけど女性には勧めないメソッド」としています。
炭水化物は(お米の場合)糖の他にも食物繊維や水分が含まれています。どれも必要な栄養ばかりです。
炭水化物をカットするということはこれらの栄養素もカットするということに繋がるので出来れば避けたいところです。
摂取の目安としては「食事1回あたりお茶碗1杯分のお米はOK」としています。それくらいは普通に食べて大丈夫です。
ただ、パンやパスタなど「乾いた炭水化物」や「小麦の炭水化物」は別途注意が必要です。
女性は鉄分
女性が摂らなくてはならない栄養素に鉄分があります。鉄分はタンパク質と同じく動物性と植物性があります。厄介なのは植物性の鉄分はコーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるタンニンという物質によって吸収が阻害されてしまうこと。
食後にそういった物を飲む習慣がある人は要注意。動物性の鉄分であればそういったことは起きないので(タンパク質の話とつながりますが)お肉や赤身のお魚で動物性の鉄分を補給していきましょう。
鉄分の働きのひとつに「エネルギー生産の手助け」があります。これも身体に熱を作り出すには必須なのです。そう言った意味で積極的に摂りたい栄養素です。
優先順位を知る。
上に紹介した栄養素の優先順位を知っておきましょう。と言っても優先順位は紹介した順番なので
・最優先「タンパク質」
・次に「炭水化物」
・鉄分も忘れずに
というように食事を組み立てていきます。
お客様には最初、極端ですが「食べる=タンパク質だと思ってください」と言っています。それくらいタンパク質の摂取が必要不可欠です。
実際に行い「続ける」
さて、大切なのは「続ける」ことです。ダイエットというか身体作りは一朝一夕ではありません。
食べるということは毎日行われる習慣ですので、ぜひ良い習慣を身につけて、イライラせずにダイエットしていきたいものです。
あれもこれも出来ないという人は「とにかくタンパク質を食べる」ということだけでも意識してみてはいかがでしょうか。結構変わりますよ。
ダイエットのイライラは消せる。
ダイエットの原因に対する解消法は「ちゃんと食べること」そして「美しいは体重で判断出来ないということを理解すること」です。
食事を整えて、身体に満ちた栄養を使ってより綺麗にするための運動をしていく。その積み重ねが本当に健康的で美しい身体を作っていくのではないでしょうか。
ダイエット中イライラしてしまう人はぜひ「ちゃんと食べる」習慣を身につけてみてください。気がつけば少しずつイライラが薄らいでいるはずです。私もそうでしたから。応援しています!

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。