ダイエットを成功させるためにはよく噛むことが重要だと言われています。
でも、実際に何を意識すればいいかは疑問なところですよね。
今回はダイエット効果や便秘解消などの咀嚼の効果や正しい回数・方法について書いていきます。
咀嚼とは?
咀嚼とは口に運ばれてきた食べ物を飲み込めるように細かくかみ砕くことです。
これは食べ物を身体の中に取り込む最初の消化活動なんです。
噛むことは全身の健康にとても重要で、咀嚼によって分泌される唾液が食べ物の消化や吸収をスムーズにし、口の中の環境も保ってくれます。
咀嚼回数の減少
咀嚼回数は戦前と現代を比べるとおよそ半分くらいになっていると言われてます。
(戦前は1回の食事中の咀嚼回数が約1400回に対して、現代は約600回くらい)
昔の日本人は大豆やあわ、はと麦など様々な雑穀を主食としてきました。
雑穀は白米やパンとは違い、硬さがあるので多くの咀嚼回数が必要だったんです。
現代では、パンや麺類など噛まなくても飲み込める主食や野菜の摂取不足が咀嚼回数の減少に繋がっています。
咀嚼の効果
現代では圧倒的に減少してしまっている咀嚼回数。
それを改善するとどのような効果があるのでしょうか?
ダイエット効果
よく噛むことは食への満足感を向上させます。
お腹がすいているときは食事のスピードがついつい速くなりがちですが、満腹感を得るまでには一定の時間がかかるのです。
つまり、咀嚼回数を増やしていければ満腹中枢のへの刺激が確保され、食事量が少なくても満腹感を得ることが出来るということ。
ついつい食べ過ぎてしまう方は要チェックですね。
便秘解消
咀嚼をすることは腸内を動かす反応に繋がります。
噛むことによって身体に溜まったものが排出されやすくなるんです。
もし、便秘で悩んでいるのであれば咀嚼回数を気にしてみて下さい。
骨を強くする
噛むことにより唾液が分泌されます。唾液中にはパロチンというホルモンが含まれていて、骨や歯の成長に関与しているんです。
また、物理的にも噛むことにより顎を発達させ歯を丈夫にします。
脳への刺激
咀嚼は脳を刺激し、血行を良くして脳細胞を活性化せることが様々な研究でわかってきています。
記憶力アップ、またストレス緩和などの効果があります。
咀嚼の理想的な回数は?
1回の食事に行う理想的な咀嚼回数は1500回以上と言われています。
けど、1500回も数えるのは大変ですよね(笑)
なので、まず一つの目標としては1度口にものをいれたら30回は噛むようにしてみて下さい。
たぶん最初は慣れないと思います。私もそうでした。
慣れてくるまでは思い出したときだけでもいいので、繰り返し繰り返し実施してみることです。
きっと自然と噛むことに慣れてきて最終的には無意識で出来るようになると思います。
また1度口にものを入れたら箸を置いてみることもお勧めです。
大切なのは習慣になるまで地道に継続してみることですね。
ダイエットを成功させるために
噛むことには様々なメリットがありましたね。
ダイエットをしていく上で咀嚼はとても重要なのです。
実際にトレーナーとして活動していても、体重が増えやすいとお悩みの方は共通して噛む回数が圧倒的に少ないと感じます。
噛む回数が少なくなってしまっている人は少しずつ自分の咀嚼回数を上げれるように意識してみて下さい。
小さな小さな積み重ねが、自分らしい身体になるため重要なことですよ!

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。