ストレッチは日々のケアに役立つものです。部位別にストレッチを知ることによって、ケアしたいところをしっかりケアできるようになります。
今回はもも前のストレッチについて、その方法、期待できる効果などを解説していきたいと思います。お風呂上がりなどに試して見てください。
もも前のストレッチ、方法は?
まずはストレッチの方法を確認していきましょう。
(1)床に足を伸ばして座ります。
(2)片方の膝を曲げ、お尻の後ろに手をついていきます。
(3)ゆっくりと体を後ろに倒して行きます。
(4)伸びてるな〜と感じるところまで倒し、そこで止めます。
▲辛い人は肘をつくくらいで止めておこう。
▲大丈夫な人はゴロンと仰向けになるくらいまで行います。
(5)深いゆ〜っくりとした呼吸を3回ほど行います。
(6)体を起こし、反対足を同様に行っていきます。
これらが一連の流れになります。床に何か敷いたりすると足が痛くなくて済むと思うので、足首とかが痛くなるという人は敷いてください。
もも前のストレッチの注意点は?
次にストレッチの注意点をお伝えしていきます。
足首は伸ばす
足首を曲げる人がいるのですが、ここでは伸ばした方が良いです。というのも、人体は皮膚で繋がっているので足首は伸びていた方が全体が伸びるからです。
▲このように足首が曲がってしまわないように注意しよう。足首は伸ばす。
足首を曲げてしまうと流れが止まってしまうので、最初はきついかもしれませんが足首を伸ばしてみましょう。
呼吸を止めない
このストレッチだけに限ったことではありませんが、呼吸は止めないようにしましょう。
ゆ〜っくりと大きく呼吸をすること。そしてその「吐く」時にとろ〜んと体全体が溶けて、地面にめりこむようなイメージを持つとよりストレッチの効果が増してきます。
逃げない
ストレッチが痛くて体が逃げるような格好になっている人がいるのですがこれはかなりもったいないです。
上体が逃げないようにコントロールしていきましょう。
もも前のストレッチの効果って?
もも前のストレッチをするとどんな効果がのぞめるのでしょうか?ただただ「気持ち良い」だけではないので確認して行きたいと思います。
膝周辺がよく張る人や痛くなる人におすすめ
膝のお皿の少し下から骨盤をつなぐのがももの前の筋肉なので、ここが緊張していると膝を引っ張る結果に。ストレッチで緩ませることでその緊張がほぐれるので結果として膝のハリや痛みの緩和に役立ってくれることもあります。
骨盤が前傾し「すぎている人」にも
同じように、ももの前が緊張しすぎていると骨盤の前側を引っ張ってしまうので「そりごし」のようになることも。
ももの前の筋肉をほぐすことにより(継続が大切なのですが)改善に向かう人もいるので、試してみてください。
これで細くはならない
ストレッチをすると痩せる?!なんてことが言われているようですがそれはありえません。
むくみが取れて痩せたように感じるかもしれませんが、本質的にはやはり食事の調整が必要です。当たり前、ですよね。
ゆったりとした時間を
以上、ももの前のストレッチのことをお伝えしてきました。
筋トレはするけどストレッチはしない、という人もいますが、筋トレと同じくらいストレッチに代表されるケアも大切にしていきたいですね。

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。