座り方、姿勢が良いという自信はありますか?
座り方が良いと、それだけでダイエットになる方もいます。痩せる座り方ということですね。
椅子での座り方のポイント、正しい姿勢での座り方のポイント、定着の為のエクササイズなど、座り方に関する情報をたっぷりとお届けします。
【椅子の座り方】姿勢が良い痩せる座り方は?
最初に、椅子での座り方を姿勢良くしていきましょう。
骨盤を立てるというのがポイントですが、その骨盤を立てるにはどうすれば良いのか。逆にどんな座り方がダメなのか。
チェックする方法と、正しい姿勢での座り方を見ていきましょう。
この座り方は姿勢が良い?
試しに私、座ってみました。
背筋が伸びていて一見綺麗に見えますが・・・。
しかし、ここにはひとつポイントがあります。
正しい姿勢での座り方のポイントは?
そこでひとつこのままエクササイズを行ってみたいと思います。この姿勢のまま、片足を上げてみます。
するとこんな感じで足が高く上がりました。胸につきそうな勢いです。これがまあ普通ですよね。
足が上がるのは座り方が悪い証拠
その「普通」にこそ落とし穴が。足が上がるということは、骨盤は後傾しているんです。その為に股関節に余裕ができ、足は上がることが出来ます。
そして横から見るとわかるかと思うのですが、足を上げた時、背骨が曲がっていますよね。
ということは、純粋に股関節の筋肉だけ、というわけではなく、腹筋も使っていることになります。
痩せる座り方、正しい姿勢の座り方のチェック項目は1つだけ!
もうお分かりかと思いますが、きちんと座れているかどうかのチェックはただ1つだけです。
足が上がったらダメだから、その反対。足は上がらないのが正解なんです。
足は上がらない
さきほどのものと比べてみても、あまり見た目は変わらないですよね。
ではここから足を上げてみたいと思います。
これが限界です。本気でやっています。
この座り方は骨盤が”立って”いる。
この足が上がらない座り方、実はこれで骨盤が”立って”いるんです。
いつもみなさんが座っているような座り方というのは、骨盤は”寝て”います。
だからこそ足が上がるんですけどね。
骨盤が立つと、その上に乗っかる背骨も自然なものになります。この状態で背骨のキープがキツイという人は、日頃相当姿勢が崩れているとも言い換えられます。
ので、最初のうちは例えば
などゲーム感覚でこの座り方を習慣にしていくことをおすすめします。
骨盤を締める座り方をするとダイエットになる?!様々なメリットが!
この座り方が普通になってきたら、さらに座り方のレベルを上げていきましょう。
そのポイントとしては「骨盤を締める」ことです。
具体的な方法としてはすごくシンプルで、お尻の穴をキュッ!と締めることです。そんなに思い切り締める必要もなくて、全力の半分くらいのつもりで大丈夫です。
ここ、他の部分と違って、筋肉痛になりません。聞いたこと無いですよね、ここが筋肉痛なったって人。
だからこそ、ずっと絞め続けていても(=意識・力を入れていても)大丈夫な所です。
実際ここに意識や力が集まっていると身体機能も上がったりします。実際のお客様には必要に応じて体感していただいてます。
骨盤を締める座り方でのメリットは?
この姿勢プラス骨盤キュッ!の座り方が身につくだけで、以下の効果が期待できるんです。
たかが座り方、されど座り方。恐るべしですね。
小尻になる
・正しく座れることで骨盤が適度な前傾になるのでお尻が上がる
・骨盤が締まるのでキュッとしたヒップラインになる
これらがメリットとして挙げられます。
ということは逆に、座り方が汚い人は反対方向へ進んで行ってしまいますよね。
・座り方が汚いと骨盤が後傾になるのでお尻が垂れる
・骨盤がたるんでいるのでだる〜んとしたヒップラインになる
わかりやすい法則です。
お腹が引き締まる
・正しく座ることで自動的にインナーマッスルが働くようになる
これがお腹が引き締まる理由です。
実際に(もちろん元々の体重もありましたが)座り方を変えただけで2kg痩せたというお客様も昔いらっしゃいました。
腰痛が治る
立っている骨盤に対して背骨は自然に積みかさなりますので、背骨のラインも自然なものになります。
今まで座り方の崩れで腰痛になっていた人は座り方を治すことで腰痛の軽減につながりますよ。
正しい姿勢での座り方を定着させよう
正しい姿勢をより定着させていくために、トレーニングをして必要な筋肉に刺激を加えていきましょう。
座っている姿が美しい人って一目を引きますしね。
座ったままトレーニング
椅子に座ったまま出来るトレーニングです。別に椅子でなくても大丈夫なので、ベッドやソファなどで気軽に実践してみてください。
腸腰筋トレーニング
やることはシンプルで、正しく座ったら足を上げようと頑張って上下します。これだけです。
これで腸腰筋という足を上げる筋肉に刺激が入ります。
腸腰筋というのは、骨盤を適度に前傾する働きもあるので、この筋肉に刺激を加えることによって、骨盤の位置を良い位置に保ち安くします。
レベルを上げてみる
このトレーニングのレベルを上げるためにどうするのかというと、手をバンザイします。
こうすることでさらに上がりづらくなります。
この状態で先ほどと同様に足を上下しましょう。
立位でのトレーニング
立った状態でもこの腸腰筋に刺激を加えていくことが出来ます。
ただ、立位だと他の筋肉にもたくさん刺激が入りますので、腸腰筋周辺だけという場合には先ほどの座ったままでのトレーニングをおすすめします。
スクワット
スクワットは下半身の筋肉全てを作用させることの出来る万能なトレーニングです。
より腸腰筋への刺激を増すポイントとしては、より骨盤を前傾してあげることです。
分からない時は、そけい部に手を置いて、それを挟むようにすれば良いと思います。
スクワットからもも上げ
スクワットまでは一緒で、そこからもも上げをしていきます。
この状態から
立ち上がり片足をしっかりと上げます。もも上げの時に腸腰筋使っているのが感じられたら上出来だと思います。
悪い椅子での座り方の例は?
正しい座り方を理解したところで、気をつけたい悪い座り方を紹介したいと思います。思わずやっている人はこれから注意していって欲しいですね。
足を組んでしまう(片方だけならなおさら気をつけたい)
まずは最も多いのがこの「足を組む」ということ。
足を組むと股関節の左右の位置が違う状態になります。これが続くと骨盤の歪みや背骨の歪みに繋がります。
そもそも「足を組める」のは「骨盤が後傾しているから」です。先述の正しい座り方をすると「足は組めない」状態になります。骨盤が立っていると足は組めません。
背もたれに頼りすぎる座り方
最近のチェアは背もたれが気持ち良いですよね。それに甘んじて背もたれに頼りすぎてしまうのもNG。背骨の筋肉が弱化してくるので、背骨を立たせるのが難しくなってきます。それが後述の猫背の原因のひとつだったりします。
ほんの少しの休憩に利用するのは良いかと思いますが、それに頼りすぎることのないようにしていきましょう。
猫背で座り続ける
パソコンに意識が集中しすぎると段々と体勢が前のめりになってきますね。
猫背になってしまうと腰痛や膝痛、首こり肩こり等の元になります。
実際、デスクワークのお客様が、背中のほぐしと座り方の改善で首こり肩こりが消えたという方が結構いらっしゃいます。
猫背と痛みの関係、かなりありそうですよ。
痩せる座り方・正しい姿勢の座り方まとめ
以上、正しい座り方のポイントをお話ししてきました。正しく座ることで痩せることも出来ます。
骨盤を締める座り方もプラスして、より良い姿勢、より理想の体型になって参りましょう。

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。