ダイエットに失敗する人には特徴があります。もちろん過食がほとんどの原因ですが、その他にもダイエットの失敗例から失敗の理由を知り、ダイエットを成功させていきましょう。
ダイエットに失敗する理由を集めたアンケート調査の結果も紹介したいと思います。その結果も見て、ダイエットに失敗しない人になりましょう。
ダイエットで失敗する人の特徴やその原因6つとは?
ダイエットに失敗する人の特徴は何でしょう。
私は職業柄たくさんの「痩せたい」という人に出会います。
そして実際にその背景等を聞くと「ダイエットをしてきた」という人がほとんど。
しかしその中にはダイエットに失敗したという人が(体感的ではありますが)およそ半数ほどいました。
ではなぜ失敗してしまうのか、その原因を見ていきたいと思います。
ダイエットの失敗原因ランキング!アンケートや調査から分かること。
ダイエットに関するアンケートは様々なところでされており、そこからダイエットに失敗した原因のランキングを見ることが出来ます。
例えばこちらでは、ランダムに500人を選び、ダイエット経験に関する意識調査をしていました。
そこで挙げられていたダイエットの失敗した理由(複数回答可)は
「続けられなかった」287人、「リバウンドした」171人、「やせなかった・効果がなかった」167人
となっていました。
他には、「肌が荒れた」62人、「便秘になった」62人という結果に。
並べると
1位・・・続けられなかった
2位・・・リバウンドした
3位・・・効果がなかった
4位・・・肌が荒れた、便秘になった
となります。
この上位3つに関しては私も実際のセッションで聞く理由です。
肌が荒れたり便秘になったりするのは、食生活の急激な変化の他に、ダイエットを強い義務感、つまり「ねばならない」という心理状態で行っていることによるものがあると私は感じます。
また、急激な炭水化物のカットも便秘を生みやすくなったりします。炭水化物とは「糖+食物繊維」の集合体だからです。食物繊維が不足すると便秘になるのは目に見えていますよね。
それに関しては別記事で対策まで書いてあるので関心のある方はどうぞ。
参考→肩こりだけではなく便秘や肌荒れにも!肩のリリーストレッチでスッキリ爽快♪
ダイエット失敗原因は「野菜を食べる」から?
ダイエットというと「食べない」=「低カロリーなものを食べる」=「野菜ばっかり食べる」と自己流でダイエットを進める方を見かけます。
綺麗な身体を作っていきながら痩せたいのであれば「しっかり食べる」ことが大切です。この「しっかり」とは量のことではなくて「質」のことです。何を摂取するかというと「たんぱく質」です。
このたんぱく質が筋肉や髪の毛、お肌の材料となってくれます。この材料なしにダイエットを進めてしまうと
・肌が荒れてしまう
・便秘になってしまう
・"やつれる"ような痩せ方をしてしまう
といったことが起こってきます。お肉やお魚、豆、卵はダイエットを進める中で積極的に摂りたい食品です。
まずは最低でも体重gのたんぱく質の摂取から始めましょう。50kgの体重であれば50gのたんぱく質から。
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ダイエット失敗原因は「炭水化物抜き」だった?
ダイエットというと最近では「炭水化物抜き」が流行っていますよね。
しかし、この炭水化物を抜くというのも場合によってはリバウンド等の原因になります。
炭水化物というのは「糖+食物繊維」の集合体です。ということは、これを摂らないと食物繊維が不足しやすいということ。
そして身体はエネルギーが足りなくなると「体内の強いエネルギーを確保する」んです。体内で強いエネルギーは「筋」のエネルギーです。せっかく運動で筋肉を刺激したとしても筋からエネルギーを取られてしまっては筋が細くなってしまいます。代謝が悪くなる原因の一つですね。
しかし摂りすぎもまた太る原因に。どれくらいが良いのかというと、体重g〜体重g×2くらいまでが良いかと思います。
お茶碗で2杯くらいまでの炭水化物と思っていれば良いです。
あとは炭水化物の種類も大切で、パンやパスタ、麺類の炭水化物は太る原因になります。摂るならお米で摂りましょう。
ダイエットの失敗理由は結局過食?
ダイエットの基本は摂取エネルギーよりも消費エネルギーが高い状態になるということです。
それよりも食べてしまえばそれだけエネルギーが余るので蓄積される一方に。
至極シンプルな話だと思います。
要は余分なエネルギーを取らずにしっかりと体を動かすことで、理想の体重になっていくことが出来るのです。
そうなると「じゃあやっぱり食事制限しなきゃ」と言っていきなりめちゃくちゃに減らす人がいます。これでは「続かない」し「結局食べる」ことにつながるんですよね。
まずは「どれくらい食べて良いかを知る」ことが大切だと思いませんか?
少し計算してみましょう。
まずは目指すべき体重を決めます。
ここでは分かりやすい数値にするために、ある女性が50kgの体重を目指してダイエットをするとしましょう。
そして次は目指した体重になった時の、体脂肪率はどれくらいかを決めます。
ここでは分かりやすく20%としましょう。
そうすると、50kgのうちの20%は「脂肪による重さ」ということが分かりますね。
そこから50kg×0.8=40kg、これはつまり脂肪を除いた重さになります。(これを除脂肪体重と言います)
そうしてこれを40倍します。1600ですよね。この数値が、「1日に摂っても良いエネルギー量」となります。1600kcalということです。
どんなに食事を制限するとしても、30倍を下回らないようにしてください。
この下の表に目指すべき体重と体脂肪率の表があるので参考にしてみてください。全て40倍での値です。
この値を上回らないよう食事の量を調節していくわけですね。あくまでも目安ですので参考程度にお願いします。
ちなみにこれ、「ちょっとずつ運動もしていこう」という方のプランです。すると、除脂肪ということは筋肉がメインになります。ですので、脂肪が少なくなるということは相対的に筋肉が多くなり、多くのエネルギーを動く為に消費します。
やつれる痩せ方をしないためにも、体脂肪率が少なくなるにつれてエネルギーの量も必要になるわけです。
まあでもそんなに劇的に変わりませんので、大体目指すべき体重の、20%の所の数値を参考に、「それ以上食べてる!」という方は完璧食べ過ぎです。
「いやそんなに食べてない!」という方はその内容を充実させるか、少しずつ運動を取り入れるかということをしていくと良いと思います。
ストレスも失敗原因のひとつに
習慣を変えるというのは、人間にとって基本的にストレスに感じます。
少々のストレスは良いのですが、ストレスが過剰になると元に戻ろうとする力が強く働き、結局前までの生活や身体に。
そうならないためにも、ダイエットは「最小単位で始める」という意識が大切です。
ストレスを出来るだけ抑えながら行うことでダイエットも知らないうちに成功しているものです。
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周りの人につられて食べてしまう
友人等と外食へ行くと、友人につられてついついデザートまで食べてしまう方、多いです。
その一回が引き金となって「明日から頑張れば・・・!」と自分への甘さが出てきます。
結果が出始めているのであれば良いですが、まだ結果が出ないうちにはそういった誘惑にも気をつけていきましょう。
おすすめは「ひとくちだけ頂戴♪」と友人に言ってみること。
甘いものも食べれるし、量は抑えられるし。おすすめですので試してみてください。
ダイエット失敗例に学ぶ、ダイエットで失敗しないための6つのコツ。
ダイエットの失敗原因として
・続かないこと
・過食なこと
これを挙げました。
私は過食も、習慣が続かなかったことによる反動だと思っています。そしてその反動が来るということは、それだけ無理のあるプランだったということも言えると思います。
そこで、これからダイエットをしたり、もう一度始めるという人に向け、失敗しないポイントを紹介したいと思います。
周りに宣言しまくる!
周りにしっかりとボディメイク宣言することで自分へプレッシャーをかけることが出来ます。
周りの人は、色んな形で支援をしてくれます。
・「ダイエット中だからね」と会食へのお誘いを控えてくれたり
・「私もやる!」と一緒になってやってくれたり
・「これ食べる?明日からでいいじゃな〜い」と誘惑して覚悟の度合いを確かめてくれたり
宣言することで気合いが入ったというお客様をたくさん見てきました。これはかなり効果的だと思います。
「買わないリスト」を作る
基本的に太る原因は「過食」です。
・甘いもの
・油もののお惣菜
それらで良く買うものを"品名でリストアップ"し(例:アルフォート等)、それを「買わないリスト」として常に持ち歩きます。
それらを買わなければ甘いものや油ものを食べる機会が減るはず。代わりに高タンパクなものを摂っていきましょう。
低糖質なものや高タンパクなものなど、食べて良いものを「知る」
ダイエットを失敗しないために大切なのは「知る」ということ。
何を食べたら良いのか知るのはとても重要で、特に「たんぱく質と糖質」については知っておく必要があります。
何が高タンパクなのか。
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何が低糖質なのか。
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ダイエットは「これでもかという位小さく始める」こと。
ダイエットは身体と心にとって「新しい習慣」です。そのため、元の習慣に戻ろうとする力が働きます。これは仕方のないことです。
元の習慣に戻ろうとする力というのは、新しい習慣が無理なものであればあるほど強く働きます。それが先ほど言った反動というものでもあります。
そこで、まずは「これでもか!」というくらい小さなことから取り組んでいくことにします。
食習慣で言えば
・夜の甘いものの量を半分にしてみる。2日で今までの量を食べきる。
・夜に食べ過ぎてしまうから、夜の食事だけカロリーを気にしてみる。500kcal以内にする。
・エネルギーを燃やすために必要な水をあまり摂っていなかったので、1日500mlを目標に摂ってみる。
このような感じです。
これくらい余裕でしょ舐めないでよ私をというくらいの軽い目標を立てます。そうすることで「達成出来ないという言い訳を無くす」のです。
そしてそれを2週間休みなしで実行します。出来たか出来ないかをシンプルに記録します。
何もやらないのではなくて簡単でも何かやることで「食に意識が向く」状態が出てきますよね。これがとても大切です。
2週間以上何がなんでも続けること。
2週間しっかりと継続します。何が何でも達成してください。それくらい簡単な目標で構いませんので。
そうして達成出来たら少しだけ難しい課題にします。先ほどの例で言えば
・夜のお菓子を2日に1回にする
・1日の総カロリーを1800kcalにする
・お水の摂取量を1日1Lにする
等です。課題が難しくなってきたら「旅行や飲み会などでどうしても達成出来ない時のためのプラン」も立てておくと、もしもの事態に向けて準備が出来ます。
例えば「他の日との合計で帳尻を合わせる」という感じです。
1ヶ月経ったら広げること。
そうして1ヶ月経ったらさらに広げます。
食習慣であればより難しく、ここに挙げてはいませんが運動習慣もより強度と量を増やすといった感じです。
運動や食習慣の形成に必要な期間は?
運動や食習慣をしっかりしたものに必要な期間というのは、私の体感だと3ヶ月ほどかかります。
この3ヶ月を長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれですが、その先の人生まで見たら「たった3ヶ月あれば良い習慣を身につけられるのか」とワクワクしませんか?
より詳しくは下の記事にプランが書いてあるので関心のある方はどうぞ。
参考→3ヶ月のダイエットを習慣を味方につけて達成させる方法を運動から考えてみる。
参考→3ヶ月のダイエットを習慣を味方につけて達成させる方法を食事から考えてみる。
ダイエット失敗の6つの原因と成功するための6つコツまとめ
以上ダイエットの失敗について書いてきました。
大切なのは本当に「継続」それだけです。
それが大切だからこそ、最初は小さく始めることです。
焦ることはありません。遅かれ早かれ効果が出てきますから。
苦しくなったら仲間を見つけても良いし、トレーナー等の専門家をつけても良いと思います。
あなたが続けられそうな方法で、ぜひ良い習慣を、身につけて参りましょう。

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。