ダイエットやボディメイク、そして健康という目的どれをとっても、食事というのは切っても切れないものです。
運動、休養、そして食事。そのバランスが大切なのはご存知の通りかと思います。
食事をどう選択するかで、せっかくの運動の効果が半減、もしくは無いものになったりします。
いろんな食事法がある昨今、私が大切だと思うのは、心の置き方です。
どういう姿勢で「食」に向かえば良いのか。先人たちの著書から紐解いてみたいと思います。
食事で一番大切な心の置き方
食を考える場合、身体が本当に喜ぶものを食べて欲しいというのが私の意見です。
例えば無理な食事制限は
- あれは食べてはいけない
- これを食べなければ
と「ねばならない」というストレスを生んでしまいます。
このストレスは間違いなく症状として身体に表れるので、その症状から避けるようにダイエットが続かなくなります。
そういう理由から、無理して食事を制限する必要は全く無いと思います。
ご褒美に好きなもの食べたって良いし。
制限をするなら(適度な制限はしたほうがよいです)、自分が納得して決めること。やらされている食事制限は避けるべきです。制限という言葉よりもコントロール、つまり制御という言葉の方がしっくりくるかもしれませんね。
普段の食事を「自分の身体をクリエイトしていくために」どうするかを、自分が納得するように決めることが大切かと思います。
自分でよくわからないなら、”きっかけ”をトレーナーさんにもらうのもありかと。
ただ最後には自分の肚で決めて欲しい。
「よし、やる。」って。この自分で決めるというのが非常に大切で。
食わない人間になろう。
野口整体の創始者の野口晴哉先生の著書の中に『食わねば健康、食えねば餓死』という意味の言葉があります。
人間の生命活動を維持していくのに必要な「食」という生理系の作用が、その人の心の持ち方ひとつで意味合いが変わってしまう、という意味だと私は解釈しています。
3日食わないのは断食です。断食が心身の健康に良いのは色々なところで言われていますね。
逆に、強制的に食べれない環境が3日も続けば、人は簡単に死ぬでしょう。
同じ「食」を通しての出来事なのに、です。
ここで何を言いたいかというと
- 食べるものを自分で決める
- 惰性で食べない
- 全ての行動を能動的な選択をする
ということです。
能動的な選択をする人は例えば、ダイエットやボディメイクに成功する人はこう言います。
「ごめん、私今日ジムでトレーニングするから、飲みに行かない。」
対して、なかなかダイエットが成功しない人はこう言います。
「ごめん、私今日ジムでトレーニングするから、飲みに行けない。」
たった1文字の違いですが、その差は大きいですよね。
前者は、優先度がジムの方が上ですよね。対して後者は「本当は飲みに行きたいけど行けない」というのが伝わってきます。飲みの方が優先度が高いですよね。
こういったように、どんな心の置き方をしているかで発言も変わりますよね。たった一文字の違いですが、これが大きな違いになりますよ。
自分の選択から「食わない」人間になれれば、ダイエットだけではなく、いろんな物事が好転するはずです。
人はパンだけで出来ていない。
『人はパンのみにて生くる者に非ず』
有名な聖書の言葉です。
以前の記事で、104歳でもドクターペッパーを毎日3缶以上飲んでるおばあちゃんを紹介しました。
栄養価の話しだけで言ったら「とっても悪い」でしょうね。
しかし、栄養価ではない何かがそのおばあちゃんの身体には起こっているということが伺えます。
この記事の話でいうと、おばあちゃんは「食わない人間」なのだと思います。
自分で自分の食べるものを選択している。その能動的な選択が、一般的に身体に悪いと言われている食べ物の生理的な作用すらも変化させてしまうということです。
それほど、この「食わない」思想というものが私たちに与える影響は栄養素そのもの以上なのかもしれません。
そして更には、栄養価の他の要素はとっても栄養満点の状態なのかもしれませんよ。
まとめ
もちろん、身体に悪いと言われているものを避けるに越したことはないです。しかし、避けきることはなかなか現代では難しいのも確か。
だったら、避けれるものは避け、食べなくてはならない状況の場合には、「それでも良い」と積極的に目の前の事を受け容れ、能動的に「食」に向かう姿勢を作る。
その姿勢が、一般的には身体に悪いと言われているものが身体に与える影響を、きっと軽減してくれることでしょう。104歳のおばあちゃんが身をもってそれを証明してくれています。
現在の医学や科学は、長い歴史から見たらまだまだです。
だからこそ、信じすぎるのは安易だと思います。コレステロールだって、今は「無害」になったんです。
コレステロールは下げる必要が無いし、基準値を気にして薬を摂取することもいらない。
より良い生活を目指して、少しでも多くの「食わない」人が増えるよう、まずは私からそういう選択をしていこうと思います。

東京学芸大学では、保健体育を専攻し、その後、日本ホリスティックコンディショニング協会ホリスティックコンディショナーの資格をとり、パーソナルトレーナーになる。活動歴7年。累計1000人以上のセッションを行う渋谷のパーソナルトレーニングジム「ととのえて、からだ。」の代表トレーナー。解剖学や生理学、栄養学など知識が豊富。